教師が安心するための授業

【No.143】

 

①「教えて考えさせない」

②「教えないで考えさせる」

③「教えて考えさせる」

 

①は詰め込み教育である。このご時世このような教員は減って来ている。

②は「深まらない」「生徒が何を質問してよいのかわからなくなる」だから、問題である。

③のような教育が求められている。

 

との論で話が進められていて、感銘を受けたと言っている教員がいた。

 

注意点として③の教育を行ったとして、

(1)「教師がどこまで教えてよいのか見極めが難しい」

(2)「本当の意味で生徒の能動的な姿は引き出せない」

と書いてあった。

 

そりゃそうだよね。って感じである。

(1)は全員の頭の中が同じラインであるわけがない。全員がわかるタイミングが同じであるわけがない。まあ、教師としては「伝えた」という安心感は得られるだろう。

(2)は教師に「話し合ってみましょう」「わかったことをまとめよう」などと言われて行なっているうちは生徒は主体的になれるのだろうか。「もっと調べたいのに」「もっと話し合いたいのに」を教師の都合でバッサリと切ってしまう。その後の10分、15分はどんな学びがその子にあるのだろうか。

 

社会に出たら最初の5分上司が説明してくれて、その後「その真似ごと」をして仕事をするだろうか。

 

色々と疑問であるが、現任校の今後の動きに注目である。