ネジ巻き

【No.163】

 

「この学校に来てよかったと思うかどうか」

 

これを生徒に聞きました。

 

現任校に来て、よく考えることの一つです。

 

10段階評価とその理由を書かせました。

 

かなり本音が出てきたように思います。

 

感想を言うと、

 

「思ったより肯定的に捉えているな」

 

です。

 

嫌なことはあるし、他と比較しづらいし、判断が難しいかもしれなかったけれど、生徒は本当によく考えて書いていた。

 

こちらが予想していないことも書いてあった。

 

中高一貫校で6年のうち半分がもうすぐ終わる。

 

3年前は中学受験で一生懸命、3年後は大学受験で一生懸命に学んでいた(る)はずである。

 

今はどうだろうか。

 

課題を終わらせるかどうかのレベルで話をしている人が多くないか。

 

この3年間で学んだ学習方法は「最低限をいかに見極めるか」なのか。

 

本当にそれでいいのだろうか。

 

問いかけた。

 

どのクラスも真剣に聞いていたし、その後の空気感も違った。

 

自分たちでネジを巻けないのであれば、こちらが巻いてあげる。

 

これが教師の「出」である。

 

決して放置ではない。