モヤモヤ

【No.493】

 

今日は新年に行われる百人一首大会のメンバー決めがあった。

 

個人戦の競技かるたと団体戦の源平かるたに分かれて行う。

 

例年競技かるたについては立候補を募り、源平かるたは残った人でくじ引きを行いチームを決める。

 

中心で進めた人の回しは不安定であったが、あれよあれよとくじ引きをすることになった。

 

くじを引きチームのメンバーが決定した。

 

残念ながらその後グチグチという生徒がいた。

 

司会進行が苦手な生徒を責め立てようとしていたので、終礼で全体に指導する。

 

「今回、くじ引きで源平かるたのメンバー決めを行いました。くじ引き後に口出しをするのはおかしいです。くじ引きが嫌ならばなぜくじ引きをする前にその意見を言わなかったのか。他に案があるならば、先に言うべきです。あの時点で、はっきりとくじ引きでない方法を求め、考えなかったのはここにいるみんなです。逆に言うとくじ引きでいいかと決めたのもみんなです。それで決まったことに意見するのはおかしいことです。もし、どうしてもあのメンバーだと百人一首大会のルール違反になるのであればそれはきちんと伝えてください。」

 

と伝える。

 

この言葉が適切だったかなとその後ずっとモヤモヤしていた。

 

その理由は、この話が今回の件に閉じた話だからである。

 

今なら上記の話に加え、

 

「社会では『後出し』は通用しません。理由は、公平性が保たれなくなることや、話し合いが一向に進まなくなることなどが挙げられます。みんなもテストが終わって返されたとき『テスト中にこの方法考えていたんです』と言って『じゃあ加点するか』という状況がイメージできますか。明らかにおかしいと思うと思います。これは社会に出てからも同じで、話し合いで何か決定する前に意見を言う必要があります。決定後は『あの時は言えなかったんですけど…』は、全く相手にしてもらえません。ここで大事なのは、何か言うことだけが意思表示ではありません。何も言わないことも立派な意思表示です。十分に理解してほしいと思います。これからの話し合いの姿に期待しています。」

 

という話をしたい。

 

今日の話だけでは腑に落ちていない生徒も見受けられたので、そのうち話すチャンスが来るかもしれない。