手書き

【No.1209】

 

これからICT機器を使えるのが当たり前の流れは急加速するだろう。

 

新たな検定や資格も生まれるだろうと考えている。

 

この流れを汲み、「漢字は読めればいい。変換できればいい。」「文章もタイピングで作成する練習が必要だ。」などと言う人がいる。

 

この意見には半分賛成で、半分反対である。

 

確かに新たな力を身につけるために合理的ではあるように感じる部分はある。

 

パソコンだと書体もユニバーサルデザインで読みやすく配慮したものも作成できる。

 

ただ、「手書きのよさ」は大事な教育的要素だと考えている。

 

「手書きだから伝わるものがあるのだ」と、生徒に伝えてきたこともある。

 

大袈裟かもしれないが、このままだと手書きは絵を描くことと並び、芸術の分野になってしまうのではないかと危惧している。

 

例え一言でも手書きの一手間をかける心の豊かさは育みたい。