小6合宿

【No.2】

 

現任校は私立の中高一貫校である。母体が塾であるため、夏休みに小6の塾生が学校を使い3泊4日で勉強をする。今年で10回目である。

 

今年初めてかかわった。前任校は小規模校であったため、保小中の縦割り班が存在していた。小学生とかかわる機会も少なくなかった。

 

小学生とかかわることに対して抵抗がなかったが、自分が「できる」と思っていたことがほとんどできなかった。まず、小学生の波長を掴み取ることができなかった。

 

これは小学生だからと限定されるものではないと感じた。自分の学級でも起こりうる。『学び合い』フォーラムのファシリテーションの話にも出てきた「安心感」につながるが、教師がよかれと思って作った班でそれぞれの波長を打ち消しあう場面を幾度となく見てきた。

 

波長が「合う」ではなく、「合成すると最大になるもの」を見つける感度を磨く必要があるように思う。そのために折り合いをつけなければいけないことも出てくるだろうが、目的意識がはっきりその人に落ちていれば、そんなに高いハードルではないように思う。間違いなく、うまくいかない波長から無理矢理「高い価値を生み出せ」と言われるよりはるかに低い。

 

大切にしたいのは波長が「合う」ではなく「合成すると最大になるもの」という視点である。それを見つける感度を学校教育全体で磨いていこうと思う。

 

でも、こんな話をして伝わるのは高校生くらいなのかな。