【No.489】
合唱コンクールを終えて最後に語ったことを忘れないようにメモしておく。
今日は、いや、今日までよく頑張ったね。
結果としては賞は取れませんでした。
結果発表の後からバスに乗っている間ずっと何を話そうかなと考えていました。
行き帰りのバスの雰囲気を本番で出せれば審査員にもっと響いた合唱になったのかな。
とか、
本番で緊張するのがわかっているならば、それまでの練習でもっと本番を意識できるような働きかけはできなかったかな。
とか、色々と先生自身のみんなとのかかわり方を反省しています。
リハーサルのときの歌声を聴いたときは正直大丈夫かなと思いました。
でも、本番はホールの一番遠いところで聴いていましたが、先生のところまで十分届いていました。
歌声も真剣に歌っている姿もしっかりと届きました。
みんなは合唱のプロではない。プロなら結果で勝負する。
でも、みんなは合唱部でもない。
合唱が好きな子もいれば、苦手な子もいる普通のクラスです。
そんなクラスで、ずっとやって来てこのクラスには何が残ったのでしょうか。
先生は特にこの一つが思い当たります。
パートリーダーや伴奏者、指揮者みんなが挙げていた「真面目に」「一生懸命に」「真剣に」という言葉です。
先生はこのクラスがずっと真面目に練習に取り組んできたことを知っています。
音楽科の先生も今日のリハーサルでその「一生懸命さ」を褒めてくれました。
学年担当の先生も「1組の練習する姿がいいね」と褒めてくれていました。
先生たちが認めるだけでなく、先ほどのリーダーが話してくれたようにクラス内でもお互いの姿を認め合うことができています。
これは簡単に築き上げられるものではありません。
毎日の積み重ねがそうさせたのです。
真剣に物事に取り組んでいれば、必ず見ていてくれる人がいて、その頑張りを認めてくれます。
これから勉強、部活動、社会人になっても同じです。
一生懸命にやってももしかすると結果が出ないときもあるかもしれません。
でも、本当に真剣に取り組んでいれば必ず見ていてくれる人はいます。
今回はそれを経験できたと思います。
そういう仲間がいればまた頑張ろうという気になれます。
これからもそういう仲間を作っていってください。
合唱コンクールを通して築き上げたものはみんなの財産です。
大切にしていってください。
このようなことを伝えた。
この経験を次につなげていってほしい。