学級通信ネタ

【No.410】

 

来週生徒会選挙がある。

 

「部活動頑張りたいから生徒会に立候補しません。」

「クラスのことを中心にやりたいから生徒会に立候補しません。」

 

このような声がいたるところから聞こえてくる。

 

これを聞いた人はどのように思うだろうか。

 

①あー、◯◯くんは部活動に燃えているんだね。

②あー、◯◯くんは部活動を何かをやらない理由に使うんだね。

③あー、◯◯くんはそんなに頑張りたい部活動では、一分一秒を無駄にせず頑張っているのだろうか。

④あー、◯◯くんは別に部活動も大して頑張っていないのに何言っているんだろうか。

 

④とは言わないが、大抵の人は②か③と思っている。

①と思う人は相当なお人好しか、甘やかせているだけの人である。

 

しかし、このように言っている当の本人は①と周りの人が思ってくれているだろうと思っている。

 

これは大きなズレである。

 

ちなみに羽広はサッカー部顧問であるが、こういうこと言う人は部活動を辞めてもらってよいと思っている。続けていても成長が期待できない。理由は大事なところでそれっぽい言い訳を言うことが見えているからである。

「部活動の練習時間が他の学校より短いので…。」

「部員が少ないので…。」

「体が本調子でないので…。」

「グラウンドの状態が悪かったんで…。」

 

こういう人は、最後の最後で頑張りきれない。

こういう人は、知恵を絞って改善しようとしない。

こういう人は、結局自分のことしか考えていない。

 

でも、こういう人は、残念ながら世の中にたくさんいる。

 

みんなにはこういう人になってほしくない。

 

頑張り切った先にこそ本当の達成感、幸福感がある。これを味わってほしい。

 

5割でよいと思う人は、5割の達成感、幸福感しか味わえない。実はこれは全然美味しくない。8割でもあんまり美味しくない。

 

だからといって、クラス全員が生徒会に立候補するのは現実的でないことはわかっている。

 

何が言いたいかというと、「頑張りたいこと・好きなことを、何かをしない言い訳にしないことが大事だ」ということである。

 

今回立候補した人は、部活動を全然頑張っていないのだろうか。

 

そんなことは全くない。

 

両方頑張ろうと挑戦している。

 

当選したら何とか生徒会も部活動も頑張れるように知恵を絞り出すだろう。

今、その力がなくてもその力を手に入れるチャンスを手にしようとしているのである。

成長できるビッグチャンスである。

 

生徒会だけでなくてもよい。

 

部活動と習い事の両立。

勉強と部活動の両立。

検定と定期考査の両立。

別に2つに絞る必要もない。たくさんあったってよい。

 

これらを一方を頑張る理由に、他方を疎かにしている人をどう思うだろうか。

 

そういう人はみんなの目に魅力的に映るだろうか。

 

みんなにも、先生にも無限の可能性がある。まだまだ成長できる。

 

せっかくエネルギーを出せるところに自分から蓋をしてしまってはもったいないと思いませんか。

 

一度立ち止まって考えてみてください。

 

 

今週はじっくり読ませる学級通信である。