【No.944】
Facebookである人の投稿を読んでいて、自分のクラスでも同じことがあったなと思い出した。
それは「家で友だちとLINE通話しながら学習しているけれども、見守っててよいのか」と保護者に相談を受けたことである。
通話もつながってはいるが、常に話しているわけではなく、必要なときに質問して、それ以外のときには黙ってそれぞれの学習をしているようである。
保護者からすると「ながら学習」ではないかと心配していた。
教員によっては「勉強するときは誘惑を断ち切ることが大事だからダメです!」という人もいるだろう。
スマホを使わせない方向にどんどんもっていく。
本当にそれがよいのかなと思う。
もちろん多動の気があるなど、生徒の特徴によって必要な制限はあると思う。
それでも自分はそのとき「あ、授業と一緒だ」とつながった。
授業中も必要なときにつながり、自分の学習のときには黙々と取り組む。
これが家庭でも実現できているだけである。
そして、これが学校という枠組み以外でもできていることが素晴らしいと感じた。
授業だからグループになり、意見を交わす。
授業だから問題に取り組む。
授業だから質問する。
授業だから説明する。
ではない。
「学ぶ力」が身についてきているのかなと感じた瞬間である。
いつでもどこでも誰とでも繋がれるのは想像しきれないメリットがあると思っている。
デメリットばかりに着目して使わせないのは本当にもったいない。
使用する側を育てれば何の心配もいらない。