育てる

【No.425】

 

学年、学級を受け持ったときに「この学年は女子が強いな」とか「このクラスは自己主張が強いな」などと思うことがある。

 

申し送りとは関係なく、実際に接して感じる感覚である。

 

「この学年は女子が強いな」と思ったら、最初は女子を軸にしつつも男子を鍛えていく必要がある。

 

「このクラスは自己主張が強いな」と思ったら、意見を伝えられることは素晴らしいことだけれども、相手の話を聞く力を鍛えていく必要がある。

 

長所もある。

短所もある。

 

これが自然である。

 

しかし、自分が受け持って1年後、ましてや卒業まで「この学年は女子が強いな」「このクラスは自己主張が強いな」で、よいのだろうかと思う。

 

もちろん男子を鍛えたがそれ以上に女子が育てばイメージとしては逆転できないが、女子は男子の見方が変わるだろう。

 

自己主張が強いままかもしれないが、相手の話を聞けるようになれば、周りとの関係も良好になる。

 

育てなければ教育ではない。