【No.1619】
やっぱり教員はよかれと思ってやっていることが、生徒の意欲を削いでいることもあるんだなと感じた。
学園祭に向けて準備をしているが、生徒はイベントの「射的」がうまく運営できるだろうかとデモンストレーションをしようとしていた。
それを見たある教員が「はい、今は銃で遊ぶ時間じゃありませんー」と、言って没収した。
生徒は反抗もせず、ただただやる気を削がれていた。
教員としては遊びに発展して準備をサボるのではないかと判断したのだろう。
でも、よく見ていればそうではないのは、容易に判断できるはずだった。
教員がうまく判断できなかった理由として、視界にクラス全体が入っていないことが挙げられる。
一見、生徒の近くに行って声を掛けて回っているように見えるが、全体の動きは把握できていない。
だから、生徒の行動がぶつ切りでしか見取ることができず、適切な判断をするための情報が足りなくなってしまう。
ぼーっと全体を見ていることで、わかる情報ってたくさんある。
そういう見取りの構えが生徒との関係性にもつながっていく。