【No.1754】
何もトラブルが起きない修学旅行などない。
大小あれど、何か問題は起こるものだ。
だから、問題が起こること自体は問題視していない。
むしろチャンスとさえ思っている。
そこでの指導で、次年度以降のことを引き合いに出して指導する人がいる。
例えば「こんな状態じゃ来年度は宿泊は無しだな。来年度も宿泊したければルールを守りなさい。」という類のものである。
問題を起こした生徒からすると指導をされたというよりは、勝手に取り引きをされたと捉えるだけである。
でも、次年度につながる活動なんだということを事前に知らせておくことで、効果的に働かせることができる。
例えばしおりの読み合わせの際に「次年度につながる旅行なのだ」と理解させておくことである。
問題を起こす前にこのような布石があることで、問題が起こったときに怒鳴らなくても響く指導にできる。
生徒の感情的な部分に対し、理性を働かせることにつなげやすくなる。
事前に理解させておくことはとても大切な一手であると考えている。
生徒への布石である。