教員への布石

【No.1755】

 

修学旅行のしおり作りをした。

 

久しぶりの宿泊学習ということもあり、少しこだわって作った。

 

行程表も実際の活動をイメージして、割りと細かめに書いた。

 

作って、読み直して、修正してを繰り返しているときにふと「あえてあいまいな指示の部分を作っておこう」という発想が出てきた。

 

その曖昧さに気づいた学年団の教員が「ここ〇〇のようにしたらどうですか?」と提案してくる。

 

こちらとしては気づいているので「しめしめ」という感覚だが、「本当ですね!気づいてくれてありがとうございます!そうしましょう!」と、伝えると相手も喜ぶ。

 

これは自分が担任のときにもよく使っていた布石である。

 

活動が滞らない程度に曖昧さを残しておく。

 

そして、気づいた人や提案してきた人を褒める。

 

主体性は勝手に生まれるものではない。

 

こちらがどんな手を使うかで主体性が引き出されるかが決まる。

 

しかも、曖昧にしておいたってこちらは気づいているからどうしてもの場合は途中で修正をすることもできる。

 

1年間でこのような手をちょくちょく入れておくと、周りもその気になって提案してくる。

 

指示待ちの学年団よりも、生き生きした学年団の方がいい。

 

そのために主任としてやれることがある。