言いっ放しの指導

【No.167】

 

生徒指導をしていて生徒が泣くことがある。

 

「泣くほど反省しているのだろう」と思っていたら、また同じような問題を起こす。

 

すると、

 

「お前の涙は何だったんだ!」

「お前の涙は信用できん!」

 

なんて言う人がいる。

 

「お前のためを思って言っているんだ!」

 

と言って畳み掛ける。

 

青春ドラマのつもりなのだろうか。

 

程度の差はあるにしろ同じような判断をする人がいる。

 

「生徒の涙の理由は何か」

「その理由のベクトルが自分の中に向かっているのだろうか」

「この件をきっかけに成長するイメージはあるのだろうか」

 

こちらが伝えるのではなく、生徒自身がそう納得し、自分の言葉で言えてやっと「指導が通り始めている」となる。

 

この指導後のフォローでいかに変化を認めるか。

 

これもその場の指導と同じくらい大切である。

 

言いっ放しの指導は指導ではない。