【No.275】
最近は「学校教育の存在意義」について考えることが多い。
考えるきっかけになったのは同級生の存在である。
一般的な教師目線でみると「学校教育の意義をほぼ感じずに過ごしていた生徒」である。
いわゆる「手のかかる子」である。
でも、大人になった今は、
家族を大事にしている。
将来を見据えた働き方を考えている。
礼儀がしっかりしている。
仲間を大切にしている。
といった様子である。
考え方、実践力は自分よりあると感じている。
これは中学までの学校生活(高校に行っていない)では考えられない姿である。
何が彼をそうさせたのだろう。
決して学校教育が無駄だと言っているわけではない。
そういう生徒をどう見取って、どう接するべきなのか…。
今の結論としては、教師一人ではどうにもならない。だから、
教師側がチームになって多角的に見てよいところを認めること
生徒と生徒を結ぶ環境を設定すること
を大事にしたい。
そういった子も救われる環境を学校の中で作っていく。