質問

【No.479】

 

ある教員が「昔は休み時間になったら職員室に質問に来る生徒が何人もいた。テスト前になるとずらっと先生の前に生徒が並んだものだ。今の生徒はそこまでの貪欲さがない。」と、言っていた。

 

「昔」を十分に知らないので何とも言えないが、うらやましい気持ちは少しも湧かなかった。

 

子どもが自分たちで解決できるならそれで十分ではないだろうか。

 

もちろん自分に質問をしに来る生徒もいる。

 

いつも「どこまでわかっているの?」と問い返す。

 

それだけで、「あっ…(わかった)」と言って帰っていく生徒もいる。

 

また「どういう方針でできそうだと思う?」とも聞く。

 

その方針で行けることも多い。

 

質問されると嬉しくなってつい答えてしまうが、それを極力しない。

 

生徒の中にあるものを引き出すこと、結びつけることに注力する。

 

そうするとそのうち先生に質問することはなくなっていく。