多様性

【No.503】

 

12月も終わりに近づき、クリスマスとか年末の様子をSNSに投稿する人が増えてきた。

 

「ご褒美」といい、高級ホテルに泊まったり、美味しいものを食べたりと贅沢しているようである。

 

「たくさんのお金を使うこと」⊂「幸せなこと」

 

である。

 

たくさんお金を使うことだけが幸せではない。

 

「年末は家族とこたつに入ってみかんを食べること」

 

これも立派な贅沢である。

 

しかし、こういう人はそれが自分にとっての贅沢であることをあまり主張しない。

 

むしろ「お金無いし…」と自虐的ですらある人もいる。

 

世間に「見える形」で現れるのがそういった「お金を使う幸せ」が多いため、それが人の幸せのように見えてしまう。

 

これは教室でも起きているのかもしれない。

 

主張できる生徒が、そのクラス・学年・学校の方向を「一方」に定めてしまう。

 

しかも、これが教員の思う方向と一致すると厄介である。

 

その方向にさらに勢いが出てしまう。

 

学校の価値は、その学校にいる人それぞれに決める権利がある。

 

勉強に重きを置いている人

行事に重きを置いている人

部活動に重きを置いている人

人間関係に重きを置いている人…

 

色んな人がいる中で、それぞれが満足できる学校生活にするには、まずはお互いの「大事にしていること」に目を向けるべきだ。

 

そういう関係づくりが、これからの社会をつくっていくと考えている。