速効性と遅効性

【No.557】

 

今日の道徳はクラス会議の様子をもとにして、言葉の裏に隠された気持ちを想像し、みんなが納得する話し合いにするためにはどんな気持ちが大切だろうかを考えるものだった。

 

写真、映像は無く、文字からの情報なので、かなり難易度の高いものであった。

 

3クラスで実施した。

 

実施したクラスで自分で想像できるクラスと、ほとんど想像できず、書けないクラスと分かれた。

 

全クラスを観た先生がその違いはなんだろうと質問してきた。

 

回答したことは「普段から生徒に自分や他者の気持ちを考えさせているかどうかじゃないか」と答えさせた。

 

これまでクラスの話し合いは何度もしてきた。

 

その度に「話し合いのルールだから」「うるさい。今は人の話を聞く時間だ。」などと話しているクラスはいつまで経っても想像できない。

 

「今の話し合いはいつもよりよかったと思うけど、何が違ったと思う?」「何か決めるときに全員が共通してもっていたい気持ちって何だろう。」などと問いかけていると、そのときは明確な答えが出なくても、積み重なってこういう違いになるのだろうと思う。

 

教育には速効性と遅効性のどちらも必要である。

 

その違いを理解し、働き掛け続けることを大切にする。