【No.1488】
自分で自分を律する力は必要である。
でも、自分のためだけに自律し続けられる人はどれだけいるだろうか。
自分は「まあいいか。明日でもできるし。」と緩めてしまうことは、しばしばある。
そして、翌日「昨日はサボっちゃったし、今日はやるか。」と、自分に言い聞かせて、やる。
まだ翌日はやるからプラスマイナス0ってことで納得させている。
むしろちょっと多くやってサボったことに対する償いをして、自尊心を高めることもある。
一人でやっているならこんなものである。
でも、誰かのためとなれば違う。
仲間のためにとエネルギーが湧いてくる。
こういう感覚の人は一定数いるだろうし、それが新たな価値を生み出していくと考えている。
色んなクラスの学級経営を見ていて、自分が担任だった頃を思い出す。
そのときは全然意識していなかったが、振り返ってみると「いいクラスだなあ」と思えたクラスは「誰かのため」に生きている。
クラスメイトのために、学年のために、担任のために…。
できていない人に「自分を律せられるように」と求め続けていてもなかなか変わらない。
誰かのためにと自分の力を発揮できる人を育てていく。