初任の冬

【No.128】

 

富山は昨日からかなり湿った雪が降っている。

 

帰りが若干遅くなったので、自分より遅くまで働いている先生は数える程だった。

 

自分の車の雪を降ろした後に、他の先生の雪も落として帰った。

 

初任の頃は冬になっても授業・部活動・論文などダメダメで、自分はこの学校にいる意味は何だろうとよく考えていたなあと思っていた。

 

そんなことを考えながら他の先生の車の雪を落として帰ったことも何度もあった。

 

ちょっとでもそこにいる意味を見出したかったのだろう。

 

今日は雪を落としながら思い出が蘇った。

 

嬉しくはない思い出だけど、大切な思い出である。