【No.766】
教員として生徒に理想像を語ることはしばしばある。
生徒個々の得になること、身近な人の得になること、社会全体の得になること。
また、人徳についても語る。
「そう在れたらいいな」
と、思ってもらえるように語る。
しかし、実際問題一度や二度語ったからといっても大きく変わることは稀である。
教員側としては熱く語ったつもりなのに伝わっていない(と思ってしまう)現状に怒りを覚える人もいる。
そして、「あのときこう言っただろ」と怒る。
せっかくの語りがマイナスの関係のきっかけになってしまう典型的な悪循環。
変わったらいいなと思うけど、どう捉えるか、どう判断するか、どう行動を選択するかは全て生徒自身が主導権をもっている。
これを理解すべきだ。
生徒をコントロールできると思えば思うほど、ストレスが溜まる。
ある程度経験を積んだ教員に多いように思う。
自戒を込めて。