【No.965】
人に何か任せるときにこれまでの実績を考慮することは普通に行われる。
「自分は◯◯をやってきました」と声高に叫ぶ人がいる。
「頑張ったんだろうな」とは思う。
この人は「最後までやり遂げる人」なのか「結果を出せる人」なのか判断する土台となる。
ただし、この条件だけで成り立つのは同じことを繰り返す場合である。
多くの場合、初めてのことが出てくる。
例えば、毎年同じ行事であっても生徒や教員が変われば結果が変わる。
全く同じ感動が生まれることはない。
だから、何かを任せるときには「何をしてきたか」よりも「どんなビジョンをもっているか」の方を重要視している。
むしろ、どんなことをやってきたかはほとんど聞かない。
10分話すなら2分話せば十分だろう。
これから起こりうることにどれだけの価値を生み出せるのかやその手だてを共有したいと思っている。
ワクワクするような感覚になれればほぼ100%でGOである。
手だてが具体的であればあるほど、初めてでも結果を出せる。
発想の柔軟さや熱意を感じられる人と仕事がしたい。
裏を返せば、自分もそのような人で在りたい。
前例踏襲していては衰退をたどるだけである。