授業は生徒のもの

【No.1134】

 

前任校で研究をしているときに

「教科書はここでこれを学ばせたいのではないか」

「授業構成はこうした方がよいのではないか」

「発問はこれがよいのではないか」

など、色々と考えていた。

 

そのときにはまったく生徒の顔は頭に浮かんでいない。

 

大事なところをおさえ、スムーズに授業が進むには何が必要なのかばかり考えていた。

 

今その取り組みが生きていないこともないが、一方的だったなと思う。

 

あるとき先輩教師が

 

「結局生徒が生き生きとしているかが大事だと思うよ。生徒が生き生きしていれば、多少上手くいかなくてもみんなで修正していけるよ。」

 

と、アドバイスをくれた。

 

何てラフな考え方なんだと思ったが、今となってはそれがかなり強く心に残っている。

 

道徳の講師で来ていただいたある先生も「生徒が生き生きとする道徳をしよう。教科書だってテレビ番組だって教材は何でもいい。とにかく生徒が生き生きと考えたくなる授業をしよう。」

 

と、話していた。

 

まだまだ自分は未熟だが、生徒が生き生きと学ぶ姿を一度でも観ると、それを(それ以上を)また観たくなる。

 

やっぱり授業は生徒のものだ。