【No.2055】
被災された人に連絡するのは御法度で、静かに祈っていましょう的な姿勢が正解かのようにSNSに流れている。
少なくとも自分の周りには両手で数えられない人が「無事を祈ってます」なんて言っている。
確かに電気も限られているかもしれないし、「大丈夫?」とか聞かれても返信どころではないかもしれないし、その場にいないから相手のことを想像して祈るという理論はわかる。
でも、それだけが本当に正解なのだろうか。
今回断水は多くあったが、電気を使える場所は多かった。
自分の酷い状況を誰かに聞いてほしい人もいたかもしれない。
この酷い状況に対して「大丈夫?」の一言もなくて孤独をさらに強く感じてしまうかもしれない。
こういう辛い状況だからこそ誰かとつながりたい人だっているはずだ。
少なくとも自分は個人的にLINEなどで連絡が来て嬉しかったし、やれることをやろうと思えた。
被災したど真ん中にいる友達に連絡したが、こんなんだよと写真まで送ってくれた。
道はどこも通れず孤立、周りの家屋は半壊や倒壊の中、自分たちの家や家族は助かったようだ。
大規模な火事があり一晩中明るくて不気味だったことも話してくれた。
自分がその立場なら誰かに話さず、やってられるだろうか。
直接来て助けてほしいわけではなくて、辛さを受け取ってくれる人を欲していることだってある。
それは家族だけができることではなく、仲間ならできるはずだ。
離れた安心できる場所から祈っているだけが正解ではない。