リーダーインミー

【No.8】

 

 習慣づくりは自分を変容させる上で最も重要だと言っても過言ではない。

やる気だけでは短期的に変われても、長期的に大きく変われない。

 

習慣づくりで「どんなことを習慣化するのか」が大切になってくる。

 

現任校では道徳の時間に「リーダーインミー」というプログラムを行っている。

リーダーインミーとは、七つの習慣を生徒向けにアレンジして、その考え方をもって自分の人生を主体的に生きて欲しいと考えて始まったものである。

 

公立で道徳を行っていた自分からすると「これって道徳なの?」と言うのが正直な感想だった。

しかし、私立ということで個性を出すことも必要だと聞き、ひとまず素直に実施している。

日本ではまだ数校しか実施していないようであるが、世界的には2,000校以上実施している。

 

年間35時間、第1の習慣から具体的な事例を踏まえて価値に気づかせていく。

 

道徳的実践力が求められているが、リーダーインミーを道徳で行ったからと言って急に普段の生活が変わることはない。むしろ「そんな風に生きられたらいいね(自分には無理だけど)」「最初から興味ありませーん」という子も中にはいる。

 

授業では自分が今後の人生において今日得た考え、感情をどう生かそうかイメージさせて終わる。

 

しかし、その後の実際の行動をどう評価するかがとっても大切なように思う。

「おい、道徳でやっただろ。お前は何も感じなかったのか。」なんて言ってしまったら最悪である。

 

道徳と生徒指導(叱るのではなく、認める)は両輪である。授業の枠組みを越えて生徒を捉える視点が必要である。

 

リーダーインミーのように「よいもの」を取り入れていくスタイルなら尚更必要である。

 

どう教えるかだけでなく、その辺りも職員で共通理解を図りたい。