毅然とした態度

【No.594】

 

今日は社会人サッカーの審判。

 

自チームのためにと資格を取ったが、昇級すると他でも審判が必要になる。

 

社会人の試合は残念ながら口も悪いし、プレーもラフになりがちである。

 

そこで審判に求められるのは毅然とした態度である。

 

審判をやっていて大変なことは多いけれど、この毅然とした態度を身につけられたのは教員人生において大きなメリットであった。

 

教員を始めたころ、生徒指導で悩むことも多かった。

 

特に生徒との距離は大きな悩みであった。

 

教員と生徒との線引きということで、必要以上に距離を取っていたこともあった。

 

なめられないために、必要以上に凄むこともあった。

 

毅然とした態度を勘違いし、恐怖の感情を与えるほどのときもあっただろう。

 

でも、本物の毅然とした態度は相手から信頼感を得られるものである。

 

相手を傷つける必要はなく、「これ以上は許さないからね」というシグナルを送るものであれば十分である。

 

端的に言ってあげれば、生徒は「ああそうか」と納得することも多い。

 

視点を変えて考えると、「何がどこまで大事なのか」が自分自身わかっていないから不安に思い、必要以上に強い指導をしてしまうのだろう。

 

審判は選手を叱ることはない。

 

今まで、叱る必要の無いことまで叱っていたのだと思うと深く反省している。

 

もちろん生徒や状況によっては毅然とした態度に加え、フォローが必要なこともある。

 

その状況判断をさらに磨いていく。