【No.1086】
「集中して授業を受けましょう」
「頑張って掃除をしましょう」
「全力で取り組みましょう」
「最高の結果を出しましょう」
「真剣に話し合いましょう」
これらは本当によく聞くワードである。
決め台詞かのように多用している教員もいる。
あえて抽象化して選択肢を残している場合もあるが、そうではないことが9割5分だろう。
だから、生徒は「一生懸命にやっていればいいんだ」「頑張っている風の姿をすればいいでしょ」などと解釈して行動に移す。
これでは生徒の成長が見込めない。
「何を」
「いつまでに」
「どの程度」
「どのように」
取り組めばよいのか明確に捉えさせ取り組ませる。
具体的だからこそ、取り組んだ後の振り返りが生きる。
そうして、改善し、成長していく。
そのサイクルを体得させることは教員の重要な役割である。
「それっぽい勉強をする生徒レベル」から抜け出すには、「それっぽいことを言うレベル」から教員が抜け出す必要がある。