【No.473】
2学期に入ってクラスが自治的集団なのかがはっきりと浮き出てくる。
1学期から縦糸と横糸を意識して伏線を張っているクラスは、授業者が変わっても安定して授業が進む。
そうでないクラスは授業者によって授業の雰囲気が大きく変わる。
成り立たない授業が出てしまうこともしばしばある。
縦糸を張る際に気をつけることは「全員」まで求めないことだと思っている。
気にかけないわけではない。
「全員」を求めるあまり、「全員」が見えなくなってしまうからだ。
縦糸をつなぎつつ、横糸でどのようにつながるのか把握する。
そして、クラスの8割がそのときの最適解を出せるように考えさせる。
クラスとしてよい判断をしたときはクラスを褒める。
「特に〇〇くんがよかった」は基本的には言わない。
クラスにどんな空気を流せるかは教師によって違う。
ベテランだから上手なわけでもない。
何よりの違いとなるのは教員の意識の差である。
単に押さえ込めばよいわけではない。
生徒の主体性をくすぐる指導が大切である。