【No.928】
昨日、本年度最後の道徳の授業が終わった。
光村図書の「嵐の後に」を最後の題材として扱った。
友情・信頼がテーマである。
「中学3年生最後の道徳」=「人生最後の道徳」でもある。
教員を目指す人でなければ、これから道徳に触れることはまずないだろう。
今回はとにかく交流する時間を長く取った。
あえて最後の発問もわかるようにワークシートに提示した。
「信頼関係を築くために大切なことは何か」
をクラス全員で考えた。
男女の関係なく誰とでも意見交換できるクラスを見て、安心する。
年度当初はグループが点在し、クラスとしてのまとまりは弱かった。
1年間一緒に過ごし、各種行事に目標をもって一生懸命取り組んできたから昨日の授業があったのだと思う。
生徒は交流してお互いの意見を触れ合わせること、そして、自分だけでは到達できない価値観に出会えること、教員はそれを微笑ましく見ていられること。
その場にいた全員が幸せな時間だったと思う。
この時間のために4月のスタートから文化を築いていく。
道徳の授業を受ける態度や考え方を伝える。
「お互いの意見を否定しないこと」などのルールも文化を築く上で重要である。
つまり、ルールは締め上げるものではない。
文化になってしまえば、いちいちルールを意識しなくなる。
本来ルールってそういうものである。
意識し続けなければいけないルールは、その場にいる人に合っていない。
早くお互いが納得できるものに改善すべきだ。
それに気づけず、縛りつけてしまう人がいる。
実はルールに縛られているのは自分だと気づけずに…。
とにかく、道徳にも年度当初からの布石を打っていくべきだと改めて感じた。
やっぱり4月ってとっても重要だなあ。