【No.1043】
前任校ではありがたいことに力のある先輩教員が多く在籍していた。
教科指導は「この先生」
生徒指導は「この先生」
部活動指導は「この先生」
などと目標にする教員がいた。
10年目になり、スペシャリストも多かったが、それ以上にユーティリティプレーヤーであることもすごいと感じている。
誰に何を聞いてもこちらの疑問点が解消される。
すぐに解消されなくても一緒に考えてもらえ、数日の間にはクリアになる。
これはすごいことである。
だから、例えば授業を観させてもらうときには、課題意識をもち、 自分の振る舞いと、先輩の振る舞いの違いを明確にした。
少しでも引っ掛かったことはとにかく質問する。
質問や疑問点がないなんて恥ずかしいことで、失礼だと思っていた。
自分の未熟さ、愚かさを丸出しにしている感覚である。
これまで1授業で10以上の質問を目標にしていたこともある。
「どんどん質問しなよ」と言ってくださった先輩教員を尊敬している。
迷惑な後輩だったと思うが、いつも、真摯に答えてくださった。
とてもありがたい経験である。
これから歳を重ねると自分より若い教員の授業を観ることも増えてくる。
それでもこれからも相手への敬意を表して学び取るスタンスでいよう。